染井吉野の古木

出かけた先の元小学校だった廃校に，大きな染井吉野の古木が立っています。根元近くの幹回りは３mぐらいありそうです。その堂々とした幹には苔がびっしり，背の高さほどのところには大きな空洞もあります。雨水が入らないように保護するためか，その空洞を塞ぐようにコンクリートが塗りこめられていました。

この元小学校は１００年以上の歴史があるそうです。すぐ横の旧校舎は鉄筋コンクリートなので建て替えられたものです。その校舎を建て替えるときにも切り倒されなかった染井吉野，きっと大事にされてきたんでしょうね。樹齢はどのぐらいなのか見当もつきません。

　
　
空洞のすき間にはトカゲが住みつき，幹にはキノコもびっしりと生えています。根元の周りはアスファルトで固められていましたが，たくさんの葉を広げています。聞いてみると，今年の春はあまり花を咲かせなかったそうです。頭上に広がる葉には虫食いの跡も見えます。なんとか来年の春にはたくさんの花を咲かせてほしいけど・・・。こういう古いものに目が向くようになってきたのは郷愁から？ きっとこちらも歳なんでしょうｗ
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←９月１９日，今夜は中秋の名月です。午後６時すぎにはお隣の大きな建物の横から真ん丸の月が見えはじめました。太い柱とコンクリートの塊，その上には何本もの電線が・・・まるで風情がありません。そういえば，もう何年も月なんてゆっくり見た覚えがありません。それでもこの日ぐらいはなぜか見たくなります。秋の澄んだ夜空に，庭を照らすように明るく輝いていました。