アルバムの中の「ノラちゃん」

古いアルバムを整理してたら，色あせたカラー写真が出てきました。我が家で初めて飼った「ノラちゃん」（メス）の写真です。

まだ小さかった子どもたちが隣の空き地で段ボール箱に入れられていた子犬を拾ってきたものです。まだ生まれて間もないように見えました。お腹が空いているのか，か細い声で鳴いています。そんな小さな命を見てしまったら見捨てることなんかできませんよね。
といっても初めて犬を飼うので飼い方も知りません。当時はどの家も当たり前のように屋外で犬を飼っていました。与えるものも人間の食べ残しです。ご飯に味噌汁をかけてとか，今思うと犬にとって危険なものも与えていたかもしれません。狂犬病の予防注射ぐらいはしてたけど，フィラリアの知識などはまるでありませんでした。


５歳の時，そのフィラリアでノラちゃんは亡くなってしまいました。かわいそうなことをしてしまいました。でも，このノラちゃんのお陰で犬に対するイメージががらりと変わりました。犬は凶暴で人に吠えたり噛みついたりするのが普通だと思っていたのに，ノラちゃんは人間が大好きでした。大きくなってから吠えたり鳴いたりしたことは一度もありません。素直でおとなしくてとってもやさしい子でした・・・
それから何年か後，２匹めの「ピケちゃん」（ゴールデン・レトリバー）も人間が大好き，とっても賢い子でした。手作りの大きな小屋に入るのを嫌がり結局室内で飼うハメになったけど，この子は１５歳まで長生きしてくれました・・・そして３匹めが今の「ポメちゃん」です。このポメちゃんも人間が大好き，初めての人にも馴れ馴れしくペロペロしたがります。どの子もみんな「ノラちゃん」に似て，とってもやさしいワンちゃんに育ってくれました・・・